◇ 質問
当館(アーカイブ)では昭和時代の公文書のうち、太平洋戦争を挟んで劣化の著しい簿冊が約2,000点あります。
数年かけてこれらのデジタル化を計画していますが、簿冊資料は開きが悪く、そのままでは撮影ができません。
そこで、こうした資料を撮影のために解体し、撮影後に再製本か、もしくは解体した状態で保存箱に収納したいと思います。
方法、期間、費用等はどのぐらいか教えてください。
◇ 回答
当社では国立機関が大規模なマイクロ化計画をスタートさせた時から、
マイクロ化前後の解体と再製本他を業務として行っている実績があります。
また現在、東京近郊の複数の文書館での同様の作業も行っています。こうした実績を踏まえて経験的にお答えします。
公文書簿冊をマイクロ化やデジタル化を行う場合には、投入する人員数にもよりますが、
解体には作業者ひとり平均で15〜25冊/日のペース、復元には同6冊〜10冊/日になります。
全体の対象簿冊数をこの冊数で割ると所要日数になり、これに作業代金(4〜5万円/日)をかけたもの、
および材料費と機材設営費が加算されたものが総金額になります(消費税は別)。
また、遠方の場合には出張費が別に加算されます。
ただ、資料によっては、代替物(マイクロやデジタル)があれば、現物の復元は不要というものもあり、
その場合には上記の「復元」費用は発生せず、
その代わりに、簿冊ごとに保存容器を作成し収納する方法が一般的に採用されています。
この場合の保存容器(中性保存箱)の代金は、2,000円/箱ぐらいになります。
東京都内および近郊県の場合は無料でお見積りに伺います。お問い合わせください。
回答者名 有限会社 資料保存器材
担当者 大沢美香子
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