Q1 資料のマイクロフィルム化って何ですか?
マイクロフィルムは、原情報を肉眼で読めないほど極度に縮小して作成された微小写真画像のことをいい、情報の正確な記録を初めて可能にした、100年以上の実績のあるメディアです。 その特徴として、@「高記録密度」、A「高画像品質」、B「高速入力」、C「半永久的保存が可能」、D「情報形態の統一化」、E「可視情報の忠実記録」等があります。 これらの特徴によって、行政文書、貴重書、古文書、大型絵図、図面等の記録メディアとして、多くの機関等で利用されています。 また、最近では、デジタルメディアの保存・バックアップを目的として、デジタルからマイクロフィルムへの変換も行われるようになってきました。
Q2 資料のマイクロフィルム化ってどんな方法(種類)がありますか?
大きく分けて、ロール状フィルムとシート状フィルムの2種類があり、各々の形態毎に各種特性を備えたいくつかのタイプがあります。 ロール状フィルムには、A.リール式(35mm幅・16mm幅)とB.カートリッジ式があり、A.の35mmは主に貴重書、古文書、絵図等に、A.の16mmは行政文書、台帳等に多く利用され、A.の16mmを高速検索するために、B.の方式があります。 シート状フィルムには、a.マイクロフィッシュ、b.マイクロフィルムジャケット、c.アパーチュアカードがあり、a.は閲覧等を主目的とした貴重図書等に、b.は情報の追加・訂正がある台帳等に、c.は主に図面に利用されています。
Q3 資料のマイクロフィルム化ってなぜ必要なのですか?
マイクロフィルムの機能性として、@「保管スペースの節減」、A「情報の安全性」、B「情報の長期保存性」、C「高速検索が容易」、D「標準化、規格化の確立」、E「法的証拠能力がある」、F「システム依存性がない」等があります。 これらの機能性を有するマイクロフィルムは、情報の運営、管理、保管等の一つの手段として、長期に渡って利用されています。 特に、Eの機能性により、行政文書に広く利用され、また、Bの機能性により、貴重書、古文書等の歴史資料に有効利用されています。 最近では、マイクロフィルムをスキャンしデジタル変換することで、通信ネットワークにも対応し、その活用の場を広げています。
(文責 会員企業 (株)ニチマイ)