18.ムービーフィルムのアーカイブ化
Q1 テレシネとは何ですか?
フィルム素材をビデオテープに変換する作業です。
テレシネ装置には、撮像管またはCCD撮像板に間欠駆動(アパーチュアゲート部分でフィルムを1コマずつ掻き落とす方式)の映写機を組み合わせたものと、連続にフィルムを送るフライングスポット方式やライセンサ方式があり、それぞれ優れた特徴をもっています。
フィルムが1秒24コマなのに対して、現行テレビ放送では、1秒30フレームと、コマ数が違います。テレシネは2-3プルダウン方式で自動的にコマの調整を行っています。
Q2 8mm・16mmフィルムの映像を残すには、どんな方法がありますか?
貴重なフィルムは、時とともに劣化や退色が進みますが、保存状態によりフィルムが、目つまりやカーリング等になる場合があります。このようにフィルムが変形してしまうと、フィルムの走行に異常をきたし、再生が不可能となります。そのために、フィルムをビデオテープに変換するか、または、ディスク(DVD)にしておくのが、最も良い方法だと恩います。しかし、時代と共に、記録媒体の再生するハードウエア環境等の変化により、再生できなくなることも考えられます。
貴重な映像は時代に見合う媒体に、バックアップしていくことが必要です。
Q3 音カセットやビデオテープ(べ一ターマックス・∪マチック)を次世代に残すには?
音カセットやビデオテープを再生するVTRが機器メーカーのメンテナンス終了に伴い、再生が困難になる状況が考えられます。
貴重な財産である音声や映像を末永く保存するために、現時点で再生できるビデオテープや、CDに変換することを提案いたします。
また、時代に見合った記録媒体に変換してバックアップしていくことも必要だと思います。
(文責 情報保存研究会)