HOME>>情報保存Q&A>>17.CD・DVDエラーレート

情報保存Q&A 17.CD・DVDエラーレート

Q1 CD・DVDのエラーレートとは何ですか?
エラーレートとは光記録媒体のデータ読み出し時の誤り率で、記録媒体とドライブ装置との組み合わせが良好な状態にあるかどうかの判断基準を示しています。このエラーレートについてはJIS Z 6017「日本工業規格電子化文書の長期保存方法」で規定されています。エラーレート値が高い光記録媒体は長期保存に耐えられず記録されたデータを読み出すことができなくなってしまいます。エラーレート値は光記録媒体によって検証方法が異なります。
Q2 エラーレート区分とは何ですか? 
記録媒体の長期保存のためには、新規登録時と定期的検証時にエラーレート値を計測し適切な対応策が必要となります。定期的検証時のエラーレート区分については以下の通りとなります。

定期的検証時のエラーレート区分


DVD-RAM

DVD-R・DVD+RDVD-RW・DVD+RW

CD-R CD-RW

BERエラー

PIエラー

C1エラー

1

良好な状態

4.5×10-4未満

140未満

110未満

2

速やかに対策が必要な状態

4.5×10-4以上〜
9×10-4未満

140以上〜
280未満

110以上〜
220未満

3

障害が発生する確率が高く即座に対策を要する。

9×10-4以上

280以上

220以上

JIS Z 6017では定期的検証時のエラーレート区分が2の場合CD・DVDは1年以内に媒体移行を実施し、エラーレート区分が3の場合は即座に媒体移行を行う必要があると規定しています。

Q3 定期的にエラーレート値の測定は必要でしょうか?
エラーレート値が仮に前項にある規定値を超えたとしても、表面上記録媒体に変化はなく、また、データの読み取りができてしまう場合もあります。その場合「データが読み取れる=長期保存に問題無し」と誤った判断をしてしまう恐れがあります。3年に一度はエラーレート値を測定し、その値が前項「定期的検証時のエラーレート区分2以上の基準値以上」である場合は、速やかに媒体移行を行うことをお勧めいたします。
参考出典1:Document Management標準化ガイドブック2008((社)日本画像情報マネジメント協会)
参考出典2:新しい文書情報のマネジメントの基礎と応用((社)日本画像情報マネジメント協会)
(文責 会員企業 潟jチマイ)

戻る